お疲れ様です、ファミリーコンピュータ

任天堂ファミリーコンピュータが、2007年10月末日をもって修理受付中止したそうです。

1983年の発売以降、国内で1935万台売上げ、家庭用ゲーム機の草分け的存在となってくれた機種もとうとうサポート中止。私にとって、両親に物をねだると言えばファミコン・カセットであっただけに一抹の淋しさを覚えます。とは言え、現役を退いて数世代経つのに、この時期までサポートを受け付けていた任天堂のユーザ本位な姿勢には感銘を受けます。初代ファミコンのRFスイッチに至っては、加工しないと昨今のTVに接続できませんしねぇ……。小〜中学生の頃にファミコン専用TVとして用いていた物はモノラル音声・真空管使用で、それが暖まる時間すら待ち遠しくゲームに熱中していたものです(当然、チャンネルはガチャガチャと「回す」ものだった)。

いつの間にやらDSが売上台数ファミコンを凌ぎました。メジャーなファミコン作品はWiiでダウンロード出来るようになりました。後継の伸長とコンテンツの引継ぎに、初代も満足していることでしょう。

8bit音源がどうの、あのコントローラ・ケーブルの短さがどうの、2コントローラのマイク入力がどうの、カセット端子の接続の悪さがどうのと言うと懐古厨っぽいですが、全てがファミコンの魅力でした(トラブルを美化しているだけですが)。

ちなみに、今回の大幅サポート終了はゲーム&ウォッチNintendo64までの機種が対象。「紅い悪魔」と怖れられたバーチャルボーイも対象機種に入っています。まだサポートしてたんだ……。工学系の知人が「あれはエミュレーションが最も難しい機種だから、実機がないと駄目なんだよ!」と熱弁していましたが、バーチャルボーイで何かしたいゲームがあるのか? あ、レッドアラームとか久々にやりたいかも。

結局、この奇抜なデザインのコントローラを十全に活かしきれず終わりましたね。せっかく十字キーが左右に付いているのだから、FPS辺りに向いていそうです。今ではWiiリモコン+ヌンチャクがあるので、復活されても困りますが。

私は任天堂信者(通称「妊娠」)というわけではないですが、ゲーム遍歴は任天堂を核としています。そんなわけで、PS3×箱360・Wiiの三択ではWiiを購入したわけですが、結局「ドラクエ」と「ゼルダ」ぐらいしか食指が伸びない……。いや、ここは友人を巻き込んで「Wii Sports」をするのが筋だろう。
色々悩んだ末、未プレイだったNintendo64の「風来のシレン64」を押入れから取り出すのでした。

煙草のオマケ

夜中に煙草が切れると、どうしてもコンビニへ行かねばならないのが喫煙者の悲しいところ。自動販売機が深夜販売できないようにしたり、2008年をメドに免許証(?)による年齢認証を行うなど、色々規制が面倒なようです。
規制と言えば、コンビニの配置って、どう考えても煙草販売の許可申請が通る距離感覚で決められてますよね。適正距離かと思いますが(都市部繁華街では25m、最も遠距離で300mだったかな?)。

閑話休題
ライターのガスが無くなった時にコンビニへ煙草を買いに行くと、ついついライターがオマケに付いたものを買ってしまいます。普段呑んでいる銘柄にはほぼ絶対にオマケが付かないので、異なる銘柄を。
そんなわけで、「Peace Infinity」(ライター付)と「Seven Stars Menthol Limited Edition」(携帯灰皿付)を、常用している「Seven Stars」と一緒に買ってみる。
どっちも「Seven Stars」の代用品にはならないなぁ……。また深夜に煙草が切れた時の間繋ぎに使おう。
で、今回買わなかった「KENT」2個パックには、USB携帯電話充電器/ライトペン/USBハブのいずれかがオマケで付いてきます。どれも家電量販店で購入したら500円は下らないかと思われるラインナップで、販促としては既に反則の域に達しているような気がします。
煙草は価格の大部分が税金だというのに、どうしてこんなことが出来るのだろう? 新聞勧誘時に大量の商品券を配れるのと同じぐらい不思議です。最近話題になっている携帯電話の新規加入奨励金と同じ仕組みかな?

どうでも良いけど、先述したオマケのUSBハブはUSB1.1のみ対応です。今時、何に使えと?

呼びかけ君

巷では「初音ミク」が人気なようで(「巷」って言ってもネットの一部ですが)、「DTMマガジン」11月号に体験版が付いていることですし、ちょっと触ってみました。

VOCALOID2 HATSUNE MIKU

VOCALOID2 HATSUNE MIKU

と言っても、そもそもDTMはおろか、音楽畑に無縁な生活を送っているので、フリーのMIDIを拝借して弄んだりしただけ。自作の楽曲を歌ってもらうような、そんな理想的使用法に届くわけがありません。下掲の動画には素直に感心してしまいます。

関係ありませんが、上記動画の背景になっているAAが大好きです。内藤−亀田戦の実況スレでも頻出でしたね。

結局、「初音ミク」に何か歌ってもらうことは諦め、カーナビの「この先300m、右方向です」といった音声を作ったり、OSスタートアップ時に自分の名前を呼んでくれるようにしたりして遊ぶ。日常会話で用いられているキーがどの程度なのかわからないので、完全に手探りです。改めて絶対音感保持者は凄いと思ったり。

作業を初めてしばらく経つと、「なんか違うな」とか考えながら幾度も自分の名前を呼ばせていることに不気味なものを感じました。別にフロイトの議論ではなくて、単に自分を客観視して気色悪くなっただけです。

初音ミク」のヒットを見ながら、「ときめきメモリアル2」(1999)のEVS(Emotional Voice System)や「バーチャコールS」(1998)の「スイートボイス呼びかけ君」を思い出しました(もっとも、後者は既に吹き込んである名称を選択するものであって、その場で音声を生成するものではありませんが)。当時は、「自分の名前がもっと一般的なものであれば自然な呼びかけを期待できるのに」と、悔しがったものです。しかし、いざ自分で自然な発音での呼びかけを作成できるとなると、気恥ずかしさが先行してか、作業そのものに疑問を感じてきます。「なんだかムリヤリ名前を呼ばせているみたいだ」と思ったら今度は「それは、あまりに『初音ミク』を擬人化して考えすぎでは?」と思ったり。
チューリング・テストにしろ「中国語の部屋」の議論にしろ、相手が何らかの(意味ある)発話をする場合、そこには意識が介在しているような気になってしまうものです。「初音ミク」に対話スクリプトが実装されてない以上、先の実験群とは状況が異なりますが、「呼びかけられる」ということに妙な緊張感を覚えてしまうのでした。

初音ミク」はVocaloidシリーズなので歌わせることが本義なのでしょうが、音楽に馴染みのない人でも、OSのメッセージやデスクトップ・アクセサリの音声化とかに使用すると面白いかも知れませんね。

リアクション薄い……

中秋の 名月眺め おはぎ食べ、独り淋しく 胸焼け起こす。
と言うわけで、相変わらず独り年中行事を行いつつ、その度に侘しさを感じております。半年前の独り節分は泣きそうになりました。

それはともかく、10月になるとまた色々忙しくなりそうなので、無理矢理テンションを上げるために春日部〜鷲宮神社に行ってきました。「らき☆すた」終了記念で舞台探訪です。
動機の構成比は、「何となくガソリンをまき散らしたくなった:ネタ:学業=5:3:2」ぐらいでしょうか。


まずは春日部駅。なかなかのショットです。
初めて来た春日部で、この構図だけは見覚えがあるってのも変な感じ。この場に近づく時の眩暈の感覚と、構図を見つけた時のピースが嵌った感覚が醍醐味かと。
一応駅構内も見てきましたが、劇中でこれといった目印もなかったのでスルー。ところで、Suicaって入場券代わりにはならないんですね。入場ゲートが閉まって恥ずかしい思いをしました。


次は鷲宮神社。こうした絵馬がたくさんありました。それにしても「○○は俺の嫁」ネタが多過ぎる。
OPの構図は上記リンク(Wikipedia)の画像と同様なので省略。
らき☆すた」を抜きにしても、流石は関東最古の神社だけあって風情があります。落ち着く。
で、折角来たので当地の様子を大鳥居前の大酉茶屋の定員さん、並びに、境内で作業をしていた方(作務衣姿だったので宮司さんやら禰宜さんとかではないと思うが……ちゃんと調査するなら聞くべきですね)に伺ってみた。

まとめると、
・「らき☆すた」放映後、参詣者は「変化」したと言うよりも若年層男子を中心に「純増」。
・ネットで話題になっているようなマナーの悪い参詣者がいるわけではない。迷惑を被った覚えもない。(「久喜市鷲宮神社がオタクのせいで〜」という物言いがネットで聞かれているが、そもそも鷲宮神社久喜市のものではない)
・イラストが入った絵馬も問題視していない。
・「らき☆すた」を見て来たと思しき参詣者に対し、特別な対処はしていない(当神社は映画「ラブ★コン」のロケ地にもなっているが、特にPRはしない。皆さんに来てもらいたいという俗な部分ももちろんあるが、それで聖の領域を失ってはならない)。
・以前よりも広範囲(北は北海道、西は愛媛・愛知まで確認)から参詣客が来るようになったのは確か。
痛車も来る。

私としては、元々聖性を備えた神社という領域がアニメーションの文脈で「聖地」と呼称されて「巡礼」という行為を行われていることについてのコメントが欲しかったのだけれど、「別に何とも思ってないですよ」に約言されてしまった。あれだけ珍妙な絵馬を奉じられておいて、リアクション薄すぎだろ!
流石はクリスマスの浸透についても「神様が一柱増えただけです」と言ってのける宗教だ(公式見解は知らないが)。神道の懐の深さに感服した一日でした。

筑波山とか

基本的には引きこもりつつ、ToDoリストを地味に潰しながら過ごしております。

先週の金曜日のことですが、ちょっと用事があったので大学へ。
見知った顔があると話をしたくなるもので、話の流れで「筑波山行かない?」ということに。半年以上前から「行こう行こう」と言っていたので丁度よい機会です。

お互い昼食を摂っていなかったので、パン屋で軽食を買って、筑波山へ。
随分長いこと行ってなかったので、筑波山神社付近の駐車場にゲートが出来ていることに驚きました。東京-つくば間のアクセスが容易になったため、観光地として見直されたのでしょうか。

17時前から登り始め、夕日が沈む寸前で女体山(877m)登頂。ほぼ360°のパノラマが広がり、月と夜空と夕焼けと街の灯りとで、考えうる限りで最高の眺めでした。

一応男体山(870m)にも登ったのですが、途中のロープ・ウェイ乗り場の自販機下にガマガエルがいました。

筑波山って、本当にガマガエルがいるんだ……。
捕食の瞬間も見ることが出来、ちょっとNHK教育の番組を見ている気分です。

さて、あれからもう3日も経つのに、未だにふくらはぎが張っています。今年の富士登山前には軽いジョギングとかしてたけど、今回は引きこもりから突然登山だったからなぁ……。普段から運動をしなきゃ駄目だと思ったり思わなかったり。

さて、何をしようか

大学院生なので、学会発表前はそれを目標にすれば良いけれど、終わるとちょっとした自分探し気分になります。要は次回に向けてのテーマやネタ探しなのですが……。大抵、しばらくはToDoリストから細々とした作業を取り出して処理したり、「これぐらいは読んでおきたいよな」といった古典に属する本を漫然と読んで過ごしてしまいます。こういう時間のある時に、もっと大局を見据えた勉強をしたいとは思うのですが、考えてみると、大局を見据えることが出来ていたら私は大学院に所属してませんね。

それはそれとして、撮り溜めしておいたアニメを視聴。秋の番組改編期なので最終回もちらほら。今年の話題作とも言える「コードギアス」と「らき☆すた」を最後まで観ました。
コードギアス」と言えば、先の関東社会学会テーマ部会(「現代の保守―何が新しいのか?」)にて大澤真幸が取り上げていたことを思い出します。もちろんナショナリズムの文脈なのですが、「アニメの話とかをすると、わかる人はとても細部までわかるけど、わからない人は全然イメージが湧かないから困るんですよね」とか言ってました(実際、報告者として並んでいた北田暁大上野千鶴子両氏は首を傾げていた)。
ガンダムSEED」のテーマを黙示に絡めて論ずるより、「コードギアス」や次期開始の「ガンダム00」でナショナリズムを論じた方が真っ当かな。ブログで書き殴るならともかく、アニメ批評がそのまま学会発表になるとはとても思えないけれど。

そして、作品テーマで語ることの難しい「らき☆すた」。微妙なネタをオタク受けするキャラに演じさせるだけという、いわゆる「萌え4コマ」をアニメ化したものであるだけに、作品世界だけで完結しない/させない実験的アニメだったように思えた。他作品のパロディはもちろん、「ニコニコ動画」などを意識しながら、視聴者が踊れるように作られたOP、OPのリミックスを制作・販売、もはやMAD動画としか思えない2クール以降のED。他にも、作中の台詞で「うちの神社がTVに取り上げられた」、(絵馬を観て)「こなたは俺の嫁って書いてある」(フジ系列のニュースで「らき☆すた」の舞台になっている鷲宮神社にオタクが殺到していると報道され、その神社の絵馬には先の台詞などが多く書込まれている)など、現実と作品が融解したオタク向け商品ここに極まれりといった感じ。「アニメにだって観るべき作品はある」とは思いますが、アニメやニコ動の視聴が生活の一部になっている人以外は「らき☆すた」を観ても駄作認定なんだろうなとか思ってみた。

大澤真幸は「アイロニカルな没入」ってなキーワードで、オウムもオタクも昨今のナショナリズムも語っております。ちょっとうろ覚えですが、学会報告では、「今日は多元性が自明の前提になっているからアイロニカルな形でしか物事にコミットできない」けれど「アイロニーの含まれないただの没入となってしまっている人の存在」の指摘をしていました。で、そういう人って何だか不気味というか、気持ちが悪いというか、異質な感じ。
オタクで言えば、痛車を容認するかどうかが分水嶺なのかな?
私は、自分の趣味に引け目を感じている部分がオタクには必要だと思っているので、必要以上の自己アピールや市民権の獲得はすべきでないんじゃないかと。ローゼン閣下こと麻生氏は、その辺りどう思っているのでしょうか。

朝起きて「何をしようか」と考えたものの、したことがブログの更新という、幸せなような不幸のような秋晴れの夜明けでした。

ステレオグラム

ステレオグラムとかアナグラフとか3Dアートとか、呼び方は色々あるし、それぞれの差異はよくわかりません。

呼び方はともかく、3Dメガネと言えばほとんどの人が「懐かしいね」と言ってくれるはず。
かく言う私も好きでした。通算3度のTDL体験のうち、最後の1回は「キャプテンEO」を上映している映画館で時間の大部分を費やしていました(単にアトラクションを回るのが面倒だったという説も)。
立体視全般が好きで、裸眼立体視にはまって金網を見ただけで勝手に平行法をとってしまったり、任天堂バーチャルボーイも持っていました。

さて、昨日は2週間ほど引き籠もった後で人と会ったので、アパートに帰ってからもテンションがちょっとおかしくなっており、自分でを作れないものかと画策。だって、あれってRGBのうち2色を用いて、絵柄を少しずらして配置すれば良いんでしょ? よく知らんけど。

で、作ってみました。
フォトショップなどで作ることも可能だろうけど、こちらで作成ソフトが配布されているので拝借。

画像の選定に関して。
建前:実写画像だと任意のオブジェクトを切り出すのが難しいので、アニメ絵の方が都合よい。
本音:ニコニコ動画などで「三次元終わったな」と言われることの多い昨今、二次元を三次元(立体)にすることで何か見えるものがあるのではないかと思った。ってか、ディスプレイからアニメ・キャラが飛び出てくるって、オタクの典型的な妄想っぽくて素敵だと思う。



で、画像自体は楽に作れるのだけれど、3Dメガネの材料になる赤と青のセロファンなんて持ってないよ……。セロファンってどこで手に入れるの?
早朝の4時頃にそんなことを思い近所のコンビニに行くも見つからない。「そうだ、24時間開いているあのスーパーには駄菓子のにんじんがあったような気がする。あのポン菓子の包装紙がセロファンだった気がする」と思い、ここ2週間の出不精はどこへやら。でも、スーパーへ行ったけど見つからない。

結局、アパート中ひっくり返して赤と青の油性マーカーを探し、透明なビニールに着色して代用しました。
見づらいけど……一応飛び出して見えるようだ。

エンコード時に動画がステレオグラムになるプラグインとかないのかな?
技術的にはそんなに難しそうでもないし、面白そうだと思うのだけれど。